2026年2月4日、間中刃物鍛錬所を訪ねました。三条は雪国の冬真っ只中にあり、工房周辺の田んぼは山々へと続く一面の銀世界で、道端の雪壁は車高よりも高く積み上がっていました。


新しい工房には驚かされました。天井が高く、大きな窓と中二階を備えた明るく広々とした空間で、日本の多くの鍛冶場にはないゆとりがあります。冬の窓からの眺めはまさに格別です。白い田園、山並み、そして大きく広がる空。鍛造の合間に目を休めるには最高の景色でしょう。


この移転は、決して計画されたものではありませんでした。2024年の夏、1872年から家族が鍛造を続けてきた埼玉の旧工房が火災に見舞われたのです。幸いにも怪我人はいませんでした。顧客や仲間の職人たちが彼を支え、なぜ数ある中で三条を選んだのかと尋ねると、彼の答えはシンプルでした。移転したいと考えていた折に、三条の友人たちが手を差し伸べてくれたというのです。2025年、新たな地で鍛冶場は再始動しました。彼自身の言葉によれば、この移転は「より高いレベルを目指すため」だったといいます。2月のその工房に立ち、どの窓からも雪景色を眺めていると、その言葉に納得せずにはいられません。
変わっていないのは、その仕事ぶりです。間中は今もなお、すべての工程を自ら行います。あらかじめ圧着されたクラッド材を購入することなく、鋼の貼り合わせ、鍛接、焼きなまし、焼入れ、焼戻し、サブゼロ処理、研ぎ上げ、そして柄付けに至るまで、最初から最後まで一人で完結させます。鍛造ピットの上にはバネハンマーが据えられ、作業台の上ではカットされた鋼材のトレイが出番を待っています。


一人ですべての工程を行うため生産数には限りがあり、それこそが私たちが新国(Xinguo)に彼の刃体の研ぎと仕上げを依頼した理由です。彼による鍛造と新国による仕上げが融合し、誕生以来ご好評いただいているのが「Manaka x Xinguo」ラインです。彼の鋼で作られた包丁をより多くの方のまな板の上に届けるための、確かな方法なのです。
帰路につく前、寒くも明るい工房の中で一枚写真を撮りました。五代目からのサムズアップです。もし彼の作品をお探しなら、待つことも覚悟のうちです。最後に工房から発表された情報では、特注品の待ち時間は1年から1年半に及ぶとのこと。しかし、それだけの価値がある逸品です。
